伝統と歴史のF1モナコGPの舞台『モンテカルロ市街地コース』


出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%AD%E5%B8%82%E8%A1%97%E5%9C%B0%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9

ル・マン24時間レース、インディ500と並び、世界3大レース数えられるモナコGPはF1でも最も長い歴史を持つグランプリとして知られています。


普段は市民の生活で使われる一般道を期間中だけ封鎖して造られ、ヨットハーバーやカジノ、教会、プールのすぐ近くをF1マシンが駆け抜けるという、世界でも類を見ないコースでもあります。


映像からもクローズドサーキットとは明らかに違うことがすぐに見て取れますが、それ以上に曲がりくねったレイアウトに加え、エスケープエリアが存在しないという近代的なF1サーキットとは異なる特性もこのコースの魅力です。


このサーキットの歴史はF1が世界選手権に制定される以前、1929年に始まった第1回モナコGPから始まり、今季は80周年を迎える節目の年でもあります。


開催が始まってから数年はコース内に市電の線路があるなど、今では考えられない環境で開催されていたとのこと。


現在は路面の起伏や縁石なども整備されてはいますが、それでも難易度の高さは健在です。


コースは3つのセクターに加えて、山側、海側という分けられ方がされることもあり、アップダウンの激しい山側に対し、海側は高速コーナーが連続することが特徴。


また、各コーナーには名称が付けられており、特に有名なフェアモント・ヘアピン(旧名:ロウズ・ヘアピン)は、F1で最も低速なコーナーとしても有名です。


こうした狭く曲がりくねったレイアウトから、レースでのオーバーテイクは大きなリスクを伴い、1周あたり2秒速く走れても抜けないということも珍しくありません。


DRSゾーンはホームストレートに設置されていますが、最もバトルが繰り広げられるのはトンネルからヌーベルシケインにかけての区間で、ここでブレーキング勝負に持ち込む戦法がオーソドックスと言えるでしょう。


遅いマシンに蓋をされて自身のレースが台無しになる展開も多く見られるため、普段以上にスタートポジション、つまり予選を重要視することも重要な戦略で、セットアップにおいても一発の速さを求めるのも、このモナコでは立派な戦法とされています。


2018年はレッドブルのダニエル・リカルドが予選でポールポジションを獲得、決勝でもトップを快走していましたが、レース中盤にマシントラブルで失速を余儀なくされました。


しかし、なんとかレースを続けたリカルドは手負いのマシンながら、抜きにくいモナコの特性を活かしながら後続を抑え込み優勝を達成。


他のサーキットではこうした戦いはまずあり得ないと言っても過言ではないはずですが、そんなあり得ないが起こるのも、モナコならではの楽しみと言えるでしょう。

<サーキット映像>

サーキットオンボード映像はこちら

昨年のレースダイジェストはこちら

(それぞれYoutubeのF1公式動画へ転送)


<サーキットデータ>

全長:3.34km

周回数:78(特例でレース距離が300kmに満たない)

周回方向:右回り

コーナー数:19

コースレコード:1:10.810 D.リカルド(レッドブル/2018)


<過去の優勝者>

1950 J.M ファンジオ(アルファロメオ)

1955 M.トランティニャン(フェラーリ)

1956 S.モス(マセラティ)

1957 J.M ファンジオ(マセラティ)

1958 M.トランティニャン(ロブウォーカー)

1959 J.ブラバム(クーパー)

1960 S.モス(ロブウォーカー)

1961 S.モス(ロブウォーカー)

1962 B.マクラーレン(クーパー)

1963 G.ヒル(BRM)

1964 G.ヒル(BRM)

1965 G.ヒル(BRM)

1966 J.スチュワート(BRM)

1967 D.ハルム(ブラバム)

1968 G.ヒル(ロータス)

1969 G.ヒル(ロータス)

1970 J.リント(ロータス)

1971 J.スチュワート(ティレル)

1972 J.P ベルトワーズ(BRM)

1973 J.スチュワート(ティレル)

1974 R.ピーターソン(ロータス)

1975 N.ラウダ(フェラーリ)

1976 N.ラウダ(フェラーリ)

1977 J.シェクター(ウルフ)

1978 P.ドゥパイエ(ティレル)

1979 J.シェクター(フェラーリ)

1980 C.ロイテマン(ウィリアムズ)

1981 G.ヴィルヌーブ(フェラーリ)

1982 R.パトレーゼ(ブラバム)

1983 K.ロズベルグ(ウィリアムズ)

1984 A.プロスト(マクラーレン)

1985 A.プロスト(マクラーレン)

1986 A.プロスト(マクラーレン)

1987 A.セナ(ロータス)

1988 A.プロスト(マクラーレン)

1989 A.セナ(マクラーレン)

1990 A.セナ(マクラーレン)

1991 A.セナ(マクラーレン)

1992 A.セナ(マクラーレン)

1993 A.セナ(マクラーレン)

1994 M.シューマッハ(ベネトン)

1995 M.シューマッハ(ベネトン)

1996 O.パニス(リジェ)

1997 M.シューマッハ(フェラーリ)

1998 M.ハッキネン(マクラーレン)

1999 M.シューマッハ(フェラーリ)

2000 D.クルサード(マクラーレン)

2001 M.シューマッハ(フェラーリ)

2002 D.クルサード(マクラーレン)

2003 J-P.モントーヤ(ウィリアムズ)

2004 J.トゥルーリ(ルノー)

2005 K.ライコネン(マクラーレン)

2006 F.アロンソ(ルノー)

2007 F.アロンソ(マクラーレン)

2008 L.ハミルトン(マクラーレン)

2009 J.バトン(ブラウンGP)

2010 M.ウェバー(レッドブル)

2011 S.ベッテル(レッドブル)

2012 M.ウェバー(レッドブル)

2013 N.ロズベルグ(メルセデス)

2014 N.ロズベルグ(メルセデス)

2015 N.ロズベルグ(メルセデス)

2016 L.ハミルトン(メルセデス)

2017 S.ベッテル(フェラーリ)

2018 D.リカルド(レッドブル)

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