【1分で知る】速さと危なっかしさを兼ね備える『ロマン・グロージャン』


©F1'nder


2016年より参戦を果たしたアメリカ国籍のハースF1チーム。


その誕生からチームを支えてきたグロージャンは、32歳のフランス国籍のドライバーです。


彼のデビューは2009年に遡り、シーズン途中にルノーを離脱したネルソン・ピケjrの後任としてF1参戦を果たします。


それから10年後の現在もF1で戦っており、すっかりF1での居場所を掴むことに成功しましたが、そのキャリアは決して平坦なものではありませんでした。


最初の試練はというとデビューからわずか6戦後にチームからテストドライバーへの降格を言い渡されてしまったのです。


現在では印象的な速さを見せるものの、この当時はチームメイトだったフェルナンド・アロンソですら手を焼くマシンに、新人の彼は大苦戦。


特別な印象を残すことが出来ずに、すぐさまF1の舞台から姿を消すことになってしまいました。


しかし、ここで腐ることなく再びF1のシートを目指した彼は、GP2(現:F2)を中心にAuto GP、FIA GT1世界選手権など様々なシリーズに出場。


2011年にGP2王者に輝くと、2012年よりロータスへと名を変えた古巣より見事なF1カムバックを果たします。


すると、その速さがすぐに開花し、特に予選ではチームメイトでありF1王者でもあるキミ・ライコネンを凌ぐタイムを刻むシーンも多々見られました。


このシーズン第4戦バーレーンGPでは自身初の表彰台にも上り、彼の将来は明るいものなるかと思われたのですが、レースでの接触の多さに批判が集まってしまったのです。


第12戦ベルギーGPではスタート直後に多重クラッシュの原因を作り、1戦の出場停止ペナルティと非常に重い裁定を受け、オープニングラップの狂人と揶揄されるなど、速さに対して厳しい評価に留まることに。


しかし、2013年には接触の数も減り、シーズン後半には彼本来の速さが結果となって表れ始め、最終的に前年の2倍に当たる6度の表彰台を獲得し、なかでも日本GPでは優勝争いを繰り広げるドライビングを披露。


2014年からはライコネンの離脱に伴いエースの役割を任せられますが、マシン規定の変更でチームは低迷。


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2015年には3年前に出場停止ペナルティを受けたベルギーGPで殊勲の3位表彰台を掴むも、この年限りでロータスを離れ、彼のエンジニアである小松礼雄と共に新興チームのハースへ移籍します。


ハースでの再出発は厳しい戦いになると予想されていましたが、チームのデビュー戦で6位入賞を飾ると、開幕4戦で3度の入賞を果たし存在感を示す走りを見せます。


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移籍後の3年間は表彰台こそないものの、激戦の中団で光る速さを見せ、昨季は予選でQ3の常連になるまで成長します。


その予選での速さとは対照的にレースでは不用意なミスも目立ってしまう、速さを結果に結びつけることが出来ませんでした。


優れた速さを見せるだけに2019年は安定感を取り戻すことと共に、自身にとっては4年ぶりとなる表彰台へのチャンスも覗いたいところです。


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<F1でのキャリア>

2009 ルノー

2012~2015 ロータス

2016~ ハース


<人物像を象徴するコメント>

「自分がいるべきだと信じている場所、そしてするべきことが分かっている所に戻るだけだったと思う。でも様々な理由から、厳しい日々を通り抜けなければいけないことも人生にはある」

ロマン・グロージャン


「長い間レースを見ているが、これまでに目にした中で最悪の青旗無視だと思う」

チャーリー・ホワイティング