F1第6戦モナコGP決勝レポート

2019年のF1も第6戦モナコGP決勝の日を迎えました。


このモナコGP前には3度のF1王者であり、メルセデスAMGのチェアマンを務めてきたニキ・ラウダが亡くなったことで、彼を偲んでレース前に黙とうが行われました。


前日の予選ではそのメルセデス勢がまたしても奮起しハミルトン、ボッタスの順でフロントローを独占。


特にハミルトンがこのレースにかけた想いは強く、85回目のポールポジションにおいて涙を流す渾身のアタックでポールポジションを獲得。チームラジオでは珍しく感情的になるなど、気持ちのこもった走りをみせた。


一方、ライバルであるフェラーリ勢は、ここまで散々な週末。

P3でクラッシュを喫したセバスチャン・ベッテルはなんとか予選4番手に食い込むもメルセデスを脅かすには至らず、シャルル・ルクレールにおいてはQ1突破タイムを見誤り17番手に沈む最悪の出だしとなりました。


また、ベッテルの前にではのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが好調さを見せ、3番手グリッドを獲得。前回のスペインGPに続いて表彰台獲得に期待の持てる位置を確保。


チームメイトのピエール・ガスリーも5番手を獲得するも、ロマン・グロージャンのアタックを妨害したとして3グリッド降格の裁定で8番グリッドからの発進となりました。


中団勢で特筆するのはトロロッソ勢で、クビアト7番手、アルボン10番手とホンダPU勢は全車Q3進出を果たす好リザルト。


ただスタート前に気掛かりなのは天候で、レース中の降水確率は90%と雨の落ちてくるタイミングで機転の機転の利いた戦略が取れるかどうかなど、チームの采配面にも注目が集まるなかレースはスタートすることとなりました。


注目のレーススタート!ハミルトンがトップをキープ!

フォーメーションラップを迎えスタートタイヤが明らかに。


後方では雨のタイミングが不確定なこともあり、タイヤ選択が分かれ、ヒュルケンベルグ、ノリス、ルクレール、レーシングポイント勢、ウィリアムズ勢がミディアムタイヤで逆転を狙います。


多くの人が見守る中レースがスタート。


ボッタス、フェルスタッペンが良い蹴りだしを見せ、トップを狙うもハミルトンは冷静に対処し首位をキープ、その後ろではモナコで優勝経験のあるリカルドが合間を縫って5番手にポジションアップ。


また、モナコの名物コーナー、ロウズヘアピンではルクレールがリスク覚悟でノリスをオーバーテイクし13番手に浮上、その後方ではライコネンがレーシングポイントが接触するも両者大きなダメージはなく、レースを続行。


序盤から雨を気にしてか各車ペースを上げて走行、特に上位4台のメルセデス勢、フェルスタッペン、ベッテルは後続を一気に引き離していきます。


8周目、13番手のルクレールがラスカスで豪快にグロージャンをオーバーテイク、ここから彼のオーバーテイクショーが始まると思いきや、翌周続いてヒュルケンベルグに仕掛けるも壁にヒット。


右リアにダメージを負ったルクレールのマシンはタイヤがバースト、せっかくのポジションアップも台無しになり、最後尾に転落してしまいます。


セーフティカーが出動!レースの明暗を分けることに

11周目、ルクレールのマシンの破片がコース上に散ったためセーフティカーが出動。各チームの戦略に注目が集まります。


ここで上位勢が一気にピットへ押しかけるとフェルスタッペンがボッタスを逆転。メルセデス勢の1-2体制を崩すも、ピットレーンで両者が接触しており、ペナルティの可能性を残す攻防となりました。


ここでピットに入ったトップ勢に対し、中団勢はガスリー、サインツをはじめにコースに留まる戦略も見られ、その後の行方が気になる展開に。


15周目、レースが再開されるも今度はラスカスでジョビナッツィとクビサが接触、一時はクビサのマシンがコース上に横たわるも、なんとかレースに復帰します。


18周目、マシンにダメージを負ったルクレールがマシンをガレージに戻し、フェラーリでの母国GPは散々な結果で幕を閉じる残念な結果に。予選の判断ミスが悔やまれることとなりました。


レースも序盤戦を終えると上位勢ではトップのハミルトンのみがミディアムタイヤを装着したこどで、タイヤ管理が勝敗を分ける重要な要素に。


しかし、その直後ピットレーンでの接触によってフェルスタッペンに5秒ペナルティが課され、優勝争いからは一歩後退してしまいます。


その後上位陣はペースが上げず、今度はスタート直後と一転し後続とのギャップは広がらないまま各車周回を重ねていきます。


29周目、サインツがチームラジオで雨が落ちてきていると報告、カメラのレンズにも水滴がつき始めます。


ですが、サインツはその直後にミディアムタイヤへスイッチすると、33周目にはファステストラップを記録し、上位陣よりハイペースで周回します。


一方、トップのハミルトンは抜かれはしないものの、左フロントタイヤに苦しみペースが上がらない展開が続き、果たして最後までミディアムタイヤが持つのか懸念されます。


レースも折り返しに差し掛かるも予想された雨は落ちてこず、雨を利用して逆転を図るアルボン、グロージャン、ノリスといった面々はスタートタイヤで周回を続けることに。


降る?降らない?雨にも影響を受けたレース戦略

41周目、ここで5番手まで順位を上げていたアルボンもピットへ向かい、9番手でコースに復帰。モナコGPでホンダPU勢全車が入賞圏を走行したまま後半戦へ突入。


2番手フェルスタッペンは積極的にプレッシャーをかけますが、王者ハミルトンも粘りの走りでペースを上げずに後続を抑え込む走りを続けます。


47周目、まだピットに入っていないライコネンを先頭にリカルド、マグヌッセン、ペレス、ヒュルケンベルグといった中堅ドライバーたちが迫ります。


しかし、48周目ここでライコネンがピットへ入ると、このレースでタイヤ交換を行っていないのは5番手のグロージャンただ一人に。


51周目、グロージャンはソフトタイヤを51周持たせる好走を見せて、最初のピットストップを行い9番手で復帰。


入賞圏での争いはピットを遅らせたドライバーたちが上位に進出する形となりました。


抜けそうで抜けない!ハミルトンが守り切りラウダに捧げるトップチェッカー

レースも3分の2を消化してもトップ争いは膠着状態が続きます。


ハミルトンのペースは鈍いものの、トップを維持することが重要。ハミルトンはペースを上げず、とにかく後続を抑え込むことに専念し、レースは終盤戦に突入。


最終的にこの膠着した状態を維持し、ハミルトンの粘り勝ちでメルセデスは開幕6連勝をポールトゥウィンで達成。


ニキ・ラウダに捧げる特別な1勝となりました。


フェルスタッペンはレース後のタイムに5秒加算のペナルティで、2位でチェッカーを受けるも4位へ降格。代わって表彰台に上がったのはベッテルとボッタス。


ボッタスが3位だったことでメルセデスの連続1-2フィニッシュは5戦で途切れることに。


また、この優勝争いに続いたのがガスリーでファステストラップの1ポイントを獲得。トロロッソ勢はクビアト7位、アルボン8位でホンダPU勢は全車入賞を果たす好結果を残しています。


<F1第6戦モナコGP決勝結果>

1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)

2.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

3.バルテリ・ボッタス(メルセデス)

4.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

5.ピエール・ガスリー(レッドブル)

6.カルロス・サインツ(マクラーレン)

7.ダニール・クビアト(トロロッソ)

8.アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)

9.ダニエル・リカルド(ルノー)

10.ロマン・グロージャン(ハース)

11.ランド・ノリス(マクラーレン)

12.ケビン・マグヌッセン(ハース)

13.セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

15.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)

16.ランス・ストロール(レーシングポイント)

17.キミ・ライコネン(アルファロメオ)

18.ロバート・クビサ(ウィリアムズ)

19.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)


リタイア シャルル・ルクレール(フェラーリ)