F1とモノ作りが好きな少年少女に知って欲しい!『F1 in Schools』とは

更新日:2019年8月4日


©F1'nder

現在ではF1ドライバーになりたければ、若いうちからカートを沢山練習して、レースに出て経験を積むということは珍しくないですよね。


ですが、F1グランプリを開催するために必要な人材はドライバーだけではありません。


チームスタッフであるメカニック、エンジニア、チーム代表や、大会を開催する運営スタッフ、さらにはサーキットの管理者やイベントスタッフ、さらにはサーキット設計などもを含めるとその人数は計り知れない数になるかもしれませんね。


ですが、これらのどれかが欠けてしまうとF1という競技を成立させることは難しくなります。


ここでご紹介したいのは、F1チームやマシン開発に密接に関係する教育プログラムがあるということです。


その対象は9~19歳の少年少女、その名もF1 in Schoolsというプログラムです。


では、これは一体どのようなものなのでしょうか?


日本ではまだあまり知られていない『F1 in Schools』とは?

F1 in Schoolsとは名前の通り、F1を通じて学習を促進させるということが目的ですが、こうした学校そのものがあるという訳ではありません。


F1 in Schoolsは教育プログラムの名称であり、世界中にある様々な学校に教育プログラムを提供することで成り立っています。


この取り組みのなかで生徒たちは科学、技術、工学、数学などを学ぶSTEM教育が根本にあるので、ドライバーというよりはメカニックやエンジニアなどモノ作りが好きな子に向いているでしょう。


近年のF1では優秀なドライバーを輩出するために、多くのチームが育成プログラムが組んでいますが、それのメカニック、エンジニア版の先駆けであるという言い方が分かりやすいかもしれませんね。


F1 in SchoolsはF1公認ということもあって、この大会にF1ドライバーが参加した様子なども取り上げられたりしています。


またこれは、私が知らないだけで既に行われている可能性もありますが、この取り組みに現役のF1メカニックやエンジニアの方たちとの交流などがあれば、このプログラムはさらに面白くなってくるでしょう。


目標は大会での優勝、勝利を目指して取り組むのはF1と同じ

このプログラムに参加したいと思っている人は恐らくF1かモノ作りが好きではないかと思います。


ですが、プログラムに参加するにおいて一体どこを目標にすれば良いのでしょうか?


もちろん、現時点ですでにF1メカニックやエンジニアになりたい!という大きな目標がある人はそれに直結した技術を養える貴重な場所になるかも知れませんね。


ですが、そういう訳でもないという子どもたちにも、明確な目標がきちんと用意されています。


それはここで主催されている世界大会です。


近代のF1はヨーロッパだけでなく世界各地で開催されており、スポーツ界では頻繁に使われる切磋琢磨という言葉を学びにも転用しようということが目的なのかもしれません。


F1の戦いはドライバーだけでなく技術者の戦いでもあるのは、ファンであればご存知の通り。


現在のシステムでは生徒たちがそれぞれ3~6人のチームを組み、オリジナルでフォーミュラカーのミニチュアを制作しプレゼンテーションを行うというもの。その内容によって勝者が決まるという仕組みのようです。


その参加者は40カ国で100万人にも上っているようですが、日本ではまだこうした学習教育が浸透しないこともあって、現時点では国内において画期的なプログラムだと言えるのかも知れませんね。


いずれは、実際に生徒たちがミニチュアマシンを走らせて競うとなると、より一層盛り上がりを見せたり、生徒たちが考えた斬新なマシンやアイデアを披露できる場所があると良いねなど、この大会そのものの伸びしろもまだまだ残されていそうです。


ですが、この世界大会でチャンピオンになるための過程そのものが、技術者の育成だけでなく、子どもたちのビジネススキルまでもを高めてくれるという狙いが含まれています。


では、このプログラムのなかでビジネススキルをも得られるというのは、一体どういうことなのでしょうか?


教育の基本方針は「自分ゴト」。主体性を重視する学び方とは?

このプログラムを通して、工学が技術が学べるというのはなんとなく想像できますが、ビジネススキルなど、汎用性の高いスキルが身に着くというのは何故なのでしょうか。


それはF1 in Schoolsが掲げている基本方針である「自分ゴト」という言葉が象徴していると考えられます。


「自分ゴト」とはすなわち主体性を指し、自分が○○をやった、○○に向けて取り組んだという意識を大切したいという方針を表していると思います。


例えば、組織で何か素晴らしい成果を出したとしても、そこに自分の中での達成感というものが無ければ心から喜ぶことは出来ないはずです。


これは推測ですが、この大会に参加できるチームの人数は3~6人と少人数に設定されているのも、この主体性を常に意識させることが狙いな気もします。


話を進めると、こうした主体性が学びを加速させてくれるだけでなく、チームの活動に必要な様々な分野のスキルを高めてくれるということに繋がってくるのではないでしょうか。


この記事の冒頭でも触れましたが、F1チームには様々な人材が必要です。ドライバーであり、メカニックでありエンジニア、さらにはスポンサー活動など含めたマネージメントなど、多くの人の主体性が相まって初めて強いチームが完成します。


ですが、このプログラムに参加するのは9~19歳の少年少女なので、いきなりF1チームのように世界の頂点を争うようなことはいきなりは難しいですよね。


なので、実際にF1で働く彼らと同じことを小規模なチームで取り組み、自分たちの考えと行動で体験し、そこで学んだことを将来に繋げて欲しいという狙いがあるのではと思います。


そのため、公式ページを読んでみてもマシンデザインや製作を行うだけでは、勝てるチームは作れないということはもはや前提となっており、マシン製作に向けての事業計画や開発にかかる資金調達までもが、このプログラムを通して経験する。


そして、その経験が様々なビジネスのスキルに繋がるので、F1が好きで無ければやる意味が無いという訳ではないと思います。


F1という世界はいつも情熱的に進歩を目指す人が沢山働いている場所なので、その意欲的な部分と上手く付き合っていき、そこで得た学びを自分の夢に繋げるという目的でこのプログラムを利用してみるのも良いかもしれませんね。


日本でF1 in Schoolsに参加するにはどうすればいいの!?

では、そんなF1 in Schoolsに日本で参加するのはどうすれば良いのでしょうか。


先述の通り、F1 in Schoolsという名前の学校がある訳ではなく、これはあくまで教育プログラムの名称であることはお伝えしました。


これに関しては、残念ながら公式ページにもリストのように記載されていなかったので(泣)、現在、私の方で問い合わせているところです。


ただ、現時点で私が分かる参加校は日本大学豊山女子高等学校(あみゅーず)と福井大学付属福井高等学校(TEAM PHOENIX)です。※()内はチーム名。


そして、これらどちらの学校もクラブ活動などを通してこの取り組みを行っているようですね。


また、もう少し調べてみますと、あみゅーずは普段はコンピューター部として活動しているそうなのですが、F1 in Schoolsの取り組みを通して企業のからの協賛を得ることに成功しているようです!!


ちなみにこのあみゅーずの公式ページも見つけましたので、リンクを貼らせて頂きますが、記事は全て英語で書かれておりグローバル性に沿ったところや、活動の様子が少し伺えます。(あみゅーずの公式ページはこちら


また、福井高等学校のTEAM PHOENIXはTwitterで活動の様子を投稿しており、F1 in Schoolsが具体的にどんなことをやっているのかを知る貴重な内容ではないかと思います。(TEAM PHOENIXのTwitterアカウントはこちら


こちらに関しては問い合わせの返信など、また分かったことがありましたら追記や別記事などでご紹介したいと思います。(ゴメンナサイ)


ちなみに...F1 in SchoolsにはHUB校とSPOKE校というものがあるそうで

最後に、、どの学校がこのプログラムを導入しているかが先決で、それらの学校をお伝えできないのは本当に申し訳ございません。


ですが、F1 in Schoolsを導入する学校には2つの種類があることだけご紹介しておきたいと思います。


それはHUB校とSPOKE校という2つの導入方法で、HUB校は主にプログラムにおける設備が充実しており、SPOKE校にこうした設備などは持たず低予算で運営できる導入側からのメリットがあります。


ですが、もし自分が参加する側で考えると、このプログラムをメインに考えるならばやはりHUB校の方が適しているでしょうし、やってみたいけれど行きたい学部が無かったり、とりあえず一回やってみたいと思っただけだからSPOKE校にしよう。など、それぞれの状況に応じて取り組めると良いですよね。


今後、少しづつこの導入校も増えてくるのではないかと思いますし、受講する生徒さんたちにとってやりたいことに挑戦できる環境が早く整って欲しいなと思います。


では、F1 in Schoolsについてはこれから色々とお伝えしていきたいと思いますので、続報をお待ちください!


最後までお読み頂きありがとうございました!


最新記事

すべて表示

2019年1月8日、新年を迎えてから噂されていたニュースが正式発表され、スクーデリア・フェラーリ代表を務めてきたマウリツィオ・アリバベーネがチームを離脱することが決定しました。 2014年末に低迷していたチームを再建すべく重要なポストについた彼は、4シーズンに渡ってその指揮を執り、2007年(コンストラクターズでは2008年)以来遠ざかっているチャンピオンシップ制覇を目指してきました。 ですが、フ