ハミルトンが今季3勝目!フェルスタッペンが3位表彰台を獲得!【F1スペインGP決勝レポート】


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2019年5月12日(日)スペインのカタロニアサーキットでF1第5戦スペインGP決勝レースが開催されました。


このカタロニアサーキットはF1開催における契約の最終年ということもあり、もしかするとここで最後となるF1開催という可能性も噂されるなか、グランプリは快晴のなかスタート。


前日の予選ではメルセデスのバルテリ・ボッタスが圧巻のアタックでポールポジションを獲得し、第2の開幕戦と呼ばれるここでもメルセデス勢が速さを見せました。


対してライバルのフェラーリ勢はベッテルの3番手がやっとで、ルクレールはフェルスタッペンに先を越され5番グリッドに甘んじることになりました。


中団勢ではハースが4列目を独占し、速さで周囲を一歩リード。


また、フェルナンド・アロンソが引退したことで唯一の母国GPとなったサインツは12番手からの発進となりました。


追い越しが難しいコースだけにグリッドとスタートが重要になる1戦で、オープニングの立ち振る舞いが結果を左右すると予想されるなかレースは始まることになりました。


<F1スペインGPスターティンググリッド>

1.バルテリ・ボッタス(メルセデス)

2.ルイス・ハミルトン(メルセデス)

3.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

4.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)

6.ピエール・ガスリー(レッドブル)

7.ロマン・グロージャン(ハース)

8.ケビン・マグヌッセン(ハース)

9.ダニール・クビアト(トロロッソ)

10.ランド・ノリス(マクラーレン)

11.アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)

12.カルロス・サインツ(マクラーレン)

13.ダニエル・リカルド(ルノー)※

14.キミ・ライコネン(アルファロメオ)

15.セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

16.ランス・ストロール(レーシングポイント)

17.ロバート・クビサ(ウィリアムズ)

18.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)※

19.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)※


ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)は予選失格によりピットレーンスタート。


そして、スタートは多くのマシンがソフトタイヤを選択するも、後方のライコネン、ストロール、ウィリアムズ勢、さらにピットレーンスタートのヒュルケンベルグがミディアムタイヤをチョイス。


タイヤに厳しいサーキットということもあり、タイヤ戦略にも注目が集まりました。


大注目のスタートは...!?

そして、いよいよ注目が集まる66周のレースがスタート。


最高の蹴りだしを見せたのはハミルトンで、イン側から見事にボッタスを攻略しトップに浮上します。


ベッテルも良い加速を見せましたが1コーナーのブレーキロックが響き、逆にフェルスタッペンに順位を譲り4番手に後退。


フェルスタッペンは、かつてのアロンソを思い起こさせるようなアウト側からの追い抜きを成功させ、一気に表彰台圏内に浮上。


今季全戦入賞中の14番手ライコネンは最後尾に後退するなど、中団でも順位変動が目立つオープニングラップに。


スタートでこそ順位を譲ったボッタスですが、乱気流を浴びながらも早いペースを刻みハミルトンを追走、ファステストラップを連発します。


3番手争いではフェルスタッペンはベッテルに対して順調にギャップを築き、7周目には2.5秒のリードを築く好ペースを披露。


8周目にはフェラーリ勢の争いがまたしても勃発し、ベッテル対ルクレールのバトルがコース上で繰り広げられ、再三1コーナーで仕掛ける素振りを見せるもなかなか攻略出来ず、徐々に前とのギャップが広がっていきます。


首位争いでは10周目にハミルトンがペースを上げ3.3秒のリードを築き、ボッタスも後方に同じく3.3秒のリードと盤石の体制を序盤にして築き上げることに成功。


15周目にはメルセデス勢のみが使い古したタイヤで自己ベストを記録し続けるなど、タイヤ管理においても優位性を見せる展開になりました。


ベッテルの前に出たルクレールですが、16周目時点で前と5秒差にまで広がっており、バトル関係に持ち込むことが難しい状況に。


また、ベッテルは左フロントタイヤにグレイニングが発生し、6番手ガスリーよりもペースが伸びず苦しむ走りとなってしまいます。


意外と長持ちしたソフトタイヤ

20周目、上位で最初にピットに向かったのはタイヤに苦しんでいたベッテル。しかしタイヤ交換に手間取り10番手まで順位を落としてコースに復帰。


これに続いてフェルスタッペンも翌周ピットへ向かったのですが、フェルスタッペンはもう一度ソフトタイヤを履き、2ストップ作戦でチェッカーを目指すことを決断します。


タイヤを交換した2人が好ペースを刻むなか、ルクレールはコース上に留まります。


26周目、遅れてルクレールがピットへ向かい、実質4番手と順位を落とさずコースに戻ります。


後方の動きを見て動いたメルセデス勢も悠々とタイヤ交換を済ませ、レースの半分を消化する前に大差を築く快走を続けます。


また、首位ハミルトンとボッタスの差はこの時点で10秒にまで広がり、王者がレースでは1枚上手な戦いぶりを披露。


30周目に入ると、再びフェラーリ勢の4番手争いが始まり、今度はベッテルがルクレールの背後に迫る展開となります。


ハードタイヤのルクレールはタイム的に伸びず、またしてもチームメイトを抑え込む形となってしまうことに。


国際映像では再三チーム代表のマッティア・ビノットが映し出される、その采配にも重圧のかかる展開が連続します。


36周目、フェラーリはようやく順位を入れ替えベッテルが4番手に浮上しますが、すでにフェルスタッペンとの差は11秒に。


そして、中団勢の動きも少ない前半戦でしたが、37周目にクビアトがマグヌッセンをオーバーテイクし8番手へ。


トロロッソはアルボンも10番手に付け、W入賞に期待が持てる位置までポジションを上げる活躍を見せます。


2回目のピットへ!レースはいよいよ終盤戦に!

41周目、ここでベッテルが2度目のピットストップを行いますが、わずかの差でガスリーに先行を許してしまい、コース上でのバトルは避けられない形に。


しかし、ここは新品タイヤの恩恵を活かしベッテルはあっさり5番手を確保。


ここからの注目はハードタイヤを履くルクレールがこのまま走り切ると、表彰台争いはまだまだ分からないものになる点。


44周目、フェルスタッペンが最後のピットに向かうと、ルクレールの後ろ4番手でコースに復帰、ここから3番手争いに注目が集まります。


46周目、ここでノリスとストロールがターン1でクラッシュし、ここでセーフティカーが出動。両者はこのレース最初の脱落者となりました。


ここで各チームのピットは慌ただしくなりルクレール、クビアトといった面々がピットを終え、残り20周のスプリントレースへと展開は一変します。


しかし、好位置を走っていたトロロッソ勢はピットでタイヤが用意出来ておらず、両者揃ってタイムロスを喫し、アルボンは入賞圏外へと転落してしまいます。


残り14周のスプリントレースも圧巻の走りでハミルトンのものに!

セーフティカーランは予想以上に長く、レースは53周目に再開されます。


ここで6番手ガスリーがルクレールに仕掛けるもブレーキングで仕留められず、その割を食らった後方のハース勢がまさかの接触を喫します。


幸いマグヌッセン、グロージャンは順位を落とすことなくレースは進行します。


首位ハミルトンは抜群のリスタートでボッタスを突き放し、わずか2周で4秒もの大差を築くことに成功。


中団ではレース再開後はハース勢の7番手争いが激化し、グロージャンが再びチームメイトに襲い掛かる素振りを見せます。


57周目にはまたも1コーナーでバトルに発展するも、マグヌッセンが厳しいディフェンスで順位を死守。


その間隙をぬって9番手サインツもこの争いに加わると、今度はグロージャンとサインツが接触する攻防を演じます。


その翌周、今度はクリーンにサインツがグロージャンを交わし8番手に浮上すると、セクター1で全体ベストを記録して大奮闘。


さらにタイヤに苦しむグロージャンはクビアトにも抜かれ、気づけば10番手と入賞圏ギリギリの位置にまで後退。


残り4周、続いてアルボンもグロージャンを狙い、もしアルボンが入賞するとホンダパワーユニット搭載車が全てポイントを獲得するという快挙。


アルボンにピットから激励の無線が飛ぶも、グロージャンも冷静に抵抗しレースはファイナルラップへ突入します。


終盤は荒れ気味のスプリントレースとなりましたが、王者メルセデスは盤石の強さでハミルトン、ボッタスの順で開幕5戦連続となる1-2フィニッシュとパーフェクトな戦いをこのスペインでも披露。


3番手には開幕戦以来となる表彰台を掴んだフェルスタッペンが入り、フェラーリ勢は4-5番手とまたしても伸び悩む結果となりました。


7番手のベスト・オブ・ザ・レストにはハースのマグヌッセン、母国GPのサインツは大健闘の8位フィニッシュを果たしています。


また、連続入賞が続いていたライコネンは今回無得点に終わり、連続入賞を続けるのは上位3チームのドライバーのみとなりました。


<F1スペインGP決勝結果>

1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)☆

2.バルテリ・ボッタス(メルセデス)

3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

4.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)

6.ピエール・ガスリー(レッドブル)

7.ケビン・マグヌッセン(ハース)

8.カルロス・サインツ(マクラーレン)

9.ダニール・クビアト(トロロッソ)

10.ロマン・グロージャン(ハース)

11.アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)

12.ダニエル・リカルド(ルノー)

13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

14.キミ・ライコネン(アルファロメオ)

15.セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

16.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)

17.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)

18.ロバート・クビサ(ウィリアムズ)


リタイアはランス・ストロール(レーシングポイント)、ランド・ノリス(マクラーレン)


☆はファステストラップ